ホテル フロント担当

ドゥワル スルヤ キランさん(2016年 中途入社)

ホテル関西 主任

2016年にホテル関西のスタッフに着任。日本の教育機関での留学は6年。 日本語、英語、ヒンディー語、そして母国のネパール語のマルチリンガルでフロント業務を中心に、幅広くホテルの運営業務を担当。上司や同僚からの信頼も厚い。 プライベートでは2児の父、家族想いで誠実なホテルパーソン。

テレビ番組で見る日本は憧れの国。

ネパールで暮らしていた頃、テレビのニュース番組で日本に関するトピックをよく見ていました。主に「ものづくり」の先進的な技術に関することが多く、私にとって日本は自然に「憧れの国」になりました。その他ネパールでは、あの有名な「おしん」も放映されていて、よく見ていましたね(笑)

日本語の勉強を始めてからは、ネパール人の日本語の先生が、日本人と交流する機会をよくもってくださいました。日本人の方とのコミュニケーションで、ますます日本で暮らし、働きたいという想いが大きく育っていきました。

 

起業を経てホテルパーソンに転身。

2005年に来日し、15年以上になります。来日後はまず静岡の日本語学校で2年、その後愛知の大学に進学して1年、関西の大学の観光系学科で3年と、6年の留学生生活を送りました。

その後ネパール料理のレストランを起業したのですが、長男が生まれて間もなかったこともあり、家族との生活を最優先に考え、安定した職業に就くことに。これまでに学んだ日本語と観光に関する知識を活かし、また何よりも人と接するサービス業をめざしていましたので、ホテルパーソンとしてのキャリアをスタートしました。

ご縁があり、ホテル関西のスタッフとなったのは2016年。以降フロントスタッフとして多岐にわたる業務を担当しています。同年に入社した同期のスタッフも多く、人間関係に恵まれたチームで仕事を続けています。

 

ホテル関西での成長経験を、スタッフの教育システムに。

ホテル関西は客室数が400室以上あり、アジアを中心に海外からのお客さまが多いことから、ご要望やご指摘が多岐にわたります。その都度誠実にお応えしていますが、確かになかなかご対応がむつかしいケースもありましたね。しかし、逆にこの環境はホテルパーソンとして成長できると思っています。言い換えれば、ホテル関西での経験は、全てのホテルで通用するキャリアではないでしょうか。

最近は母国のネパール人のスタッフも入社し、私も後輩を指導・育成する立場になりつつありますが、これまでの顧客対応をマニュアルとしてまとめ、組織で教育システムとして機能させることができたら、と考えています。ホテルサービスの質を高めるために一番重要なのは、スタッフの教育です。これから外国人のスタッフも多く就業すると思いますので、外国人の私がマニュアルを編集することで、サポートできることも多くあるのではないでしょうか。

そのためにも、グループ内の他のホテルのフロントスタッフと定期的に交流し、課題共有や意見交換ができる機会が増えることを期待しています。

 

ネパールと日本をつなぐビジネスに携わりたい。

現在はホテルパーソンとしてさらに成長し、家族と穏やかに毎日を過ごすことが目標ですが、5年後、または10年後くらいには、ネパールと日本をつなぐ何等かのビジネスに携わりたいという夢があります。できれば自身でビジネスを起こすことができればいいですね。日本に住む、ネパールに住むということではなく、2つの国を行き来しているようなイメージでしょうか。私はサービス業が本当に好きなので、めざすビジネスはサービス業でしかありません。

この夢の実現のために、これからもホテルパーソンとしてとして仕事の幅を拡げ、お客さまや同僚に信頼いただけるスタッフとしてキャリアを積みたいと考えています。

 

 

ドゥワル スルヤキランさんのご家族のカット。ネパールのお祭りをお祝いした時の写真です。
※ネパールでは額に赤いティカと頭、耳にお花を付ける習慣があるそうです。